あるいは佐々木ユキ 公式blog

A Fairy Tale
福間健二監督作品  2013年/HD/カラー/79分

表紙15

      INTRODUCTION

 

もうすこし歩いて
  もうすこしへんになってみる。


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2011年、詩集『青い家』で萩原朔太郎賞と藤村記念歴程賞をW受賞した詩人であり、1995年『急にたどりついてしまう』、2008年『岡山の娘』、2011年『わたしたちの夏』と、精力的に映画づくりに取り組んできた福間健二の新作です。

20歳の女の子、佐々木ユキの夢と現実を、インタビュー、詩、ダンスをふくむ斬新な構成によってとらえます。ユキは、その分身的存在や彼女を見守る人物たちと出会い、別れ、次のステップへと向かいます。アゴタ・クリストフ、アンデルセン、文月悠光、そして「青い家」をはじめとする福間健二の詩を盛り込んだ、アイドル・コミック・ポエトリーファンタジー。21世紀の妖精物語です。

主役の佐々木ユキには、『わたしたちの夏』のサキ役で注目を浴びた小原早織。 吉野晶、千石英世、川野真樹子の、『わたしたちの夏』につづくメンバーに加えて、詩人文月悠光も出演しています。
主要スタッフは、『わたしたちの夏』につづいて、撮影・鈴木一博、編集・秦岳志、音響設計・小川武。福間健二のあらたな冒険をささえています。


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     STORY

20歳の女の子、佐々木ユキ。東京の郊外にひとり暮らし。中華料理店や花屋でバイトしている。高校を卒業してすぐにフランスに行ったときに知りあったコンサルタント兼探偵の織田千春と親しく、その仕事を手伝うこともある。

ユキは、アゴタ・クリストフの短篇小説「手紙」を読み、その語り手、孤児のジャックの境遇に興味をもった。ユキは福岡で家族と育った。いま、母は福岡に恋人といるが、父と兄の行方はわからない。

ある日、ユキは偶然に詩人の文月悠光の朗読を聞く。その詩「横断歩道」の言葉がユキのなかに残った。千春の大学時代の先生で、ユキのことも知っている千石先生に、ユキは自分の過去と現在の気持ちを語る。「生きていればいい」と父が言っていたことも話した。

千春の事務所には、アシスタントとして史乃が働いていた。史乃は、アンデルセンの童話「人魚ひめ」が好きだった。ユキは、文月悠光と会って「妖精みたい」だと言われるが、子どものころの遊びでは自分が「豚」だったことを思い出す。

ユキは、つきまとう大学生の香山和久に、つきあう気がないことを告げる。ユキは、千春の事務所の前にあるギャラリーで働く蔵本良平に好意を抱いているが、彼は女の子には興味がない。どうにもならない恋なのだ。

自分がほんとうに求めているものがわからないユキ。生きていればいい。それ以上に何が必要なのか。自分の主義、「佐々木ユキ主義」を書いて、千春と史乃に見せる。

ユキがアパートに帰ると、もうひとりの佐々木ユキがいた。まちがって配達されたという手紙を渡される。「この世界から消えることにする」というその手紙の署名は、K。香山かもしれないと思った。香山に会うが、そうじゃなかったようだ。そのKがついにユキの前にあらわれる。一夜をともにすごすが、翌朝、ユキが目をさますと彼の姿はなかった。

大晦日の夜、ユキはもうひとりの佐々木ユキに会う。二人はユキaとユキbになり、正月を一緒にすごしたが、ちょっとしたことから言い合いをして、ユキbは出ていってしまう。

そのころ、千春は事務所をたたみ、遠くに行くことになった。ユキは、千春がお別れにあげるというお金を断わり、魔法のスプーンをもらう。願いごとをかなえるスプーン。
「わたしはまだ豚です。どうぞ、人間にしてください」とユキは願った。

成人の日。ユキは雑踏のなかを歩いた。
生きていればいい。でも、もうすこし歩いて、もうすこしへんになってみる。


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CAST・STAFF



キャスト
     佐々木ユキ       小原早織
      織田千春       吉野晶
      千石英世       千石英世
      文月悠光       文月悠光
    佐々木ユキB        川野真樹子
    香山和久/K        籾木芳仁
      蔵本良平       萩原亮介
      大倉史乃       川島加奈代
      ユキの父       村上寛
      ユキの兄       小原治
       街の男       玉邑浩二
       街の女       大数みほ
    


スタッフ
        製作       福間恵子
     監督・脚本       福間健二
        撮影       鈴木一博
        編集       秦岳志
      音響設計       小川武
    助監督・記録       西野方子   
    助監督・録音       細谷周平
 助監督・スティール       酒井豪
      製作主任       坂元小夜  
        応援       萩原亮介
                 小池俊起
        音楽       大川由美子
                 吉田孝之
        美術       新開葉月
      美術協力       高橋美幸
      写真作品       小原早織   
      脚本協力       西野方子
                 玉邑浩二
      英語協力       マイケル安井
        車輌       郡宏暢
        宣伝       contrail 加瀬修一
      宣伝美術       tinyeggs studio 大森裕美子
         
     使用カメラ       Canon EOS 5D MARKⅡ
    編集システム       Final Cut Pro 7



使用音楽
 イサーク・アルベニス「Pavana Op.83」「Preludio Op.232」
            ピアノ 大川由美子
 「週替わりの部品交換」作曲・演奏 吉田孝之



引用テクスト
 アゴタ・クリストフ 「郵便受け」(『どちらでもいい』所収)堀茂樹訳
 文月悠光 「横断歩道」
 ハンス・クリスチャン・アンデルセン 『人魚ひめ』石川史雅訳
 福間健二 「青い家」「週替わりの部品交換」「天使をすてる2011」
     「寒さの記憶2011」

協力

 世界文化社刊「行事かるた」 文・ねぎしれいこ 絵・吉田朋子

 首都大学東京・都市教養学部人文社会系表象言語論分野
 首都大学東京・映画サークルKINO
 谷川書店  ギャラリーseptima  フラワーペコ
 ラッキーリバー  幻野映画事務所

 塚本まゆら    中野献一   波多野州平  
 谷川弘      佐々木正則  佐々木仁美  
 松本雄二     田島道    渡辺恵
 神吉ナイト真由  南谷奉良   雨宮史崇   
 星埜守之     須藤佳子   小川紀子
 小川志穂     小川智生   久野由紀子
 小山伸二

 撮影日 2011年1月5日〜10日・14日
         3月4日


製作・配給 tough mama

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福間健二監督長篇第4作『あるいは佐々木ユキ』は、
来年2013年1月、ポレポレ東中野での公開が決
定しました!
いよいよ始動です。
どうぞよろしくお願いします!



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